音楽理論まとめ 第5回 「拍子の種類」

混乱しやすい拍子のまとめ

tOmozo日誌▼スポンサーリンク

だいたい今ポップスシーンで「変拍子」と言うときは「小節ごとの頻繁な拍子変化」であることが多いと思います。

【拍子の種類】①単純拍子
2/2、2/4、2/8→①2
3/2、3/4、3/8→①23
4/4、4/8→①234
分母=音符の種類は2・4・8分音符で、
分子=小節内の拍数が2・3・4のもの。
2/4と4/4では強拍の表れ方が異なる。2/2・2/4・2/8の違いは別記

【拍子の種類】②複合拍子
6/4、6/8  →①23④56
9/8、9/16 →①23④45⑦89
12/8、12/16→①23④56⑦89⑩1112
分子が6・9・12(3の倍数)。
3拍分を3連符扱いして1拍として数え、分母を付点音符に書き換えることができる。

【拍子の種類】③混合拍子=変拍子
・5/4、5/8
①23④5
①2③45
・7/4、7/8
①234⑤67
①23④567
①2③45⑥7
・8/8
①23④56⑦8
①2③45⑥78
分子に2・3・4の拍感が混在する。「変拍子」はも含む。
【2/4・4/4、2/4・2/2】①

2/4と4/4では強拍の表れ方・拍子感が異なるので聴覚的にも区別可能。
2/4と2/2では分母の音符の種類が異なるだけで聴覚的には同じ2拍子。
分母は実際の楽譜を見ないと分からず、作曲者が見やすさ・便宜的理由から決めるもので、分母の音符の種類の違いによる聴覚の違いは無いと言える。一般にテンポの遅い曲では音価の短い音符が出てきやすく、分母が小さいとそれに伴い表記される音符が細くなり煩雑なため、大きい分母が使われる傾向にある。ジャンルによる慣例もある。